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膵炎、膵のう胞性病変

「健診で膵のう胞があると言われた」 「以前、膵炎と診断されたが、放置している」 「みぞおちの痛みが続くが、胃薬が効かない」

こうした経験がある方へ。膵臓の病気は、症状があいまいで見逃されがちですが、時に命にかかわる深刻な疾患が隠れていることもあります。

さいとう医院では、消化器内科専門医が在籍し、腹部エコーや血液検査などを活用し、膵臓の病気の早期発見と適切な対応に努めています。

必要に応じて、連携医療機関と協力し精密検査・専門治療にもスムーズに対応します。

膵炎とは

膵臓に炎症が起きた状態を「膵炎」といい、急性膵炎慢性膵炎があります。

  • 急性膵炎:急激な炎症で激しい腹痛が特徴。胆石や飲酒が主な原因です。

  • 慢性膵炎:長期にわたって炎症が持続し、膵機能が徐々に低下します。

主な症状

  • みぞおちから背中にかけての痛み(食後や飲酒後に悪化しやすい)

  • 吐き気、嘔吐

  • 発熱、腹部膨満感

主な原因

  • 過度の飲酒

  • 高脂血症や薬剤性

  • 胆石(総胆管結石)

  • 自己免疫性膵炎などの稀な疾患

膵嚢胞性病変とは

膵臓の中に液体がたまった袋状の病変ができる状態で、画像検査の普及により健診などで偶然発見されることが増えています。

多くは良性ですが、一部にがん化リスクを持つ嚢胞(IPMNやMCN)も存在するため、慎重な経過観察が必要です。

よく見られる膵のう胞

  • 膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)

  • 粘液性嚢胞腺腫(MCN)

  • 漿液性嚢胞腺腫(ほぼ良性)

  • 仮性嚢胞(膵炎に伴って生じることが多い)

検査について

膵疾患の評価に用いる主な検査は以下の通りです。

  • 血液検査(アミラーゼ・リパーゼなどの膵酵素、腫瘍マーカー)

  • 腹部超音波検査(膵のう胞や膵臓の腫大や萎縮のスクリーニング)

  • CT・MRI/MRCP(必要に応じて連携医療機関をご紹介)

  • 内視鏡的超音波検査(EUS)(必要に応じて胆膵専門医のいる高度医療機関にて対応)

治療と対応

  • 急性膵炎、胆石性膵炎:専門機関にて入院・内視鏡的な胆道処置が必要になることもあります。適切な専門医療機関を迅速にご紹介いたします。

  • 慢性膵炎:症状が落ち着いていれば薬物療法やアルコール制限などで経過を見る事があります。痛みなどの症状がある場合には専門機関での治療・評価が必要になることもあります。

  • 膵嚢胞性病変:定期的な画像評価で経過観察を行い、がん化リスクの高い所見がある場合は専門機関での治療・評価が必要になることもあります。

よくある質問

Q1. 胃の痛みと膵炎の違いはありますか?
A1. 膵炎は「背中に抜けるような痛み」が特徴ですが、胃の病気と区別が難しい場合もあるため、検査が重要です。

Q2. 膵のう胞はすべて手術が必要ですか?
A2. いいえ。多くは良性で経過観察となりますが、がん化リスクのあるタイプでは定期的な画像検査が必要です。

Q3. 健診で膵のう胞が見つかりましたが、放っておいてもよい?
A3. 自覚症状がなくても、将来がん化する可能性のある病変もあるため、消化器専門医による評価をおすすめします。

院長より

膵臓の病気は、初期には無症状だったり、胃の症状に似ていたりするため、見逃されやすい臓器です。

健診で膵のう胞を指摘された方、みぞおちの痛みが続く方は、自己判断せず早めにご相談ください。

さいとう医院では、腹部エコーをはじめとした初期診断と、膵胆道疾患診療の経験が豊富な消化器内科専門医によるフォロー体制を整えております。

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