過敏性腸症候群、機能性ディスペプシア(いわゆるストレス性胃炎)
「お腹が痛いのに検査では異常がないと言われた」 「下痢や便秘を繰り返して生活に支障が出ている」 「ストレスを感じると胃がムカムカする」
このようなお悩みは、**過敏性腸症候群(IBS)や機能性ディスペプシア(FD)といった“機能性消化管障害”**である可能性があります。
さいとう医院では、消化器内科専門医が丁寧な問診と検査をもとに診断し、症状に応じた治療や生活指導を行っています。
過敏性腸症候群(IBS)とは
検査では大きな異常が見つからないにも関わらず、腸の運動や知覚過敏が原因で、以下のような症状が続く病気です。
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腹痛、腹部不快感
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下痢、便秘、またはその両方を繰り返す
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排便で症状が改善することがある
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ガスやお腹の張りが気になる
ストレスや食生活、生活リズムの乱れが影響することが多く、生活の質を大きく下げる疾患です。
IBSのタイプ
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下痢型
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便秘型
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混合型(下痢と便秘の両方)
機能性ディスペプシア(FD)とは
胃やその周囲に構造的異常がないにもかかわらず、以下のような症状が慢性的に続く病気です。
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胃もたれ、膨満感
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食後すぐに満腹になる
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空腹時の胃の痛み、ムカムカ
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吐き気
ストレスや自律神経の乱れ、胃の運動機能の低下などが関係しており、「ストレス性胃炎」と表現されることもあります。
検査について
症状が上記に当てはまる場合でも、まずは胃腸に器質的疾患(潰瘍やがんなど)がないかを確認することが重要です。
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上部消化管内視鏡(胃カメラ)
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腹部超音波検査
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血液検査・便検査など
治療について
症状やタイプに応じて、次のような治療を組み合わせます。
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消化管運動調整薬
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腸内環境を整える整腸剤、乳酸菌製剤
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抗不安薬、抗うつ薬(少量使用、必要に応じて心療内科にご紹介)
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食事療法
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ストレスマネジメント、生活指導
よくある質問
Q1. IBSやFDは治りますか?
A1. 根本的な完治は難しいこともありますが、症状をコントロールしながら生活の質を高めることは十分可能です。
Q2. ストレスが原因なら、心療内科の方がよい?
A2. 内科的な治療で改善することも多く、まずは消化器専門医による評価をおすすめします。
Q3. 若い人にも多いですか?
A3. はい。特に10代〜30代の若年層に多く見られます。
院長より
IBSや機能性ディスペプシアは、症状が長引くわりに検査で異常が見つからず、不安を抱える方が多い病気です。
さいとう医院では、丁寧な問診と必要な検査を行い、生活背景やストレスに配慮した治療を行っています。
「どこに相談したらいいかわからない」「検査では異常がないけれどつらい」 そんなときは、お気軽にご相談ください。
