認知症・軽度認知障害(MCI)
「最近、物忘れがひどくなった気がする」 「同じ話を何度も繰り返すようになった」 「財布や鍵をよくなくしてしまう」
このような変化が見られると、ご本人やご家族も不安に感じるかと思います。認知症は早期発見と適切なサポートで、症状の進行を緩やかにしたり、より良い生活を送ることが可能です。
また、認知症の前段階にあたる 軽度認知障害(MCI) の段階で気づくことも、認知症への進行予防にとても重要です。
さいとう医院には認知症サポート医がおりますので、地域のかかりつけ医として、認知症・MCIの早期診断とサポート、在宅での継続的なケアまで一貫して対応しております。
認知症とは?
認知症とは、記憶や判断力、言語能力、理解力などの認知機能が徐々に低下し、日常生活に支障をきたす病気です。
加齢による物忘れと異なり、記憶だけでなく、人とのやりとりや日常の行動にも変化が現れるのが特徴です。
MCIとは?
MCIは、加齢による物忘れと認知症の中間の状態を指します。
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日常生活は概ね保たれているものの、記憶や注意力の低下が本人や家族に自覚される
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年間10〜15%が認知症に進行するとされる一方、適切な生活改善で改善・安定する場合もあります
認知症の主な種類
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アルツハイマー型認知症(最も多い)
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脳血管性認知症(脳梗塞などの影響)
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レビー小体型認知症(幻視などを伴う)
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前頭側頭型認知症(人格や行動の変化)
初期によくみられる症状
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近い出来事を忘れる
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約束を忘れる、同じ話を繰り返す
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慣れた道で迷う
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料理や家計管理などが難しくなる
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趣味や外出に関心がなくなる
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怒りっぽくなる、被害妄想(物を盗られたなど)
認知症・MCIの検査
当院では、以下のような検査を通じて総合的に評価します。認知症が疑われる症状でも、うつ病や睡眠時無呼吸、甲状腺機能低下、ビタミンB12欠乏、薬剤の影響、正常圧水頭症・慢性硬膜下血腫など、治療により改善しうる原因が隠れていることがありますので、これらの疾患についても丁寧に鑑別していきます。
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問診・ご家族からの聞き取り
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簡易認知機能検査(MMSEなど)
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血液検査(他の病気の除外)
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頭部CTやMRI(必要時、連携医療機関へ紹介)
認知症・MCIの治療とケア
薬物療法は認知症と診断された場合に適応となり、MCIの段階では生活習慣改善が中心となります。
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薬物療法(進行抑制薬や症状改善薬)
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生活環境の整備(転倒防止、音・光の刺激調整)
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デイサービスや介護保険の活用
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ご家族へのサポートと情報提供
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在宅診療による見守りと継続的支援
- 必要に応じて専門医療機関をご紹介いたします
ご家族の方へ
ご本人が症状を自覚していないこともあり、早期の受診にはご家族の気づきと協力が欠かせません。 「認知症」と診断されても、適切なケアで穏やかに生活されている方も多くいらっしゃいます。早めの受診・相談が、ご本人にもご家族にも大きな安心につながります。
よくある質問
Q1. 年相応の物忘れと認知症はどう違う?
A1. 年相応の物忘れは「ど忘れ」やヒントで思い出すのが特徴。認知症では出来事そのものを忘れ、ヒントを与えても思い出せないことが多いです。
Q2. 認知症は治りますか?
A2. 根本的に治す治療はまだ難しいですが、進行を緩やかにする治療や、生活の質を保つサポートが可能です。
Q3. 家でみていくのが不安です。
A3. 当院では在宅医療、訪問診療にも対応しており、必要に応じてケアマネージャーや訪問看護と連携しています。
院長より
認知症は誰にとっても他人事ではない、これからの時代を生きるうえで向き合っていく病気です。 私たちさいとう医院では、「診断して終わり」ではなく、その後の暮らしを支える医療を心がけています。
ご本人はもちろん、ご家族の不安にも丁寧に寄り添いますので、気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
