「健康診断で肝機能の数値が高いと指摘された」 「脂肪肝と言われたが、放置してよいのか不安」 「過去にウイルス性肝炎と診断されたが、今は元気なので気にしていない」

これらの症状や背景をお持ちの方は、脂肪肝やウイルス性肝炎による慢性肝疾患の可能性があります。

さいとう医院では、消化器内科専門医が肝機能異常の背景にある病気をしっかりと見極め、生活指導から精密検査の必要性判断、専門機関との連携までサポートしています。

脂肪肝とは

肝臓に脂肪が蓄積してしまった状態で、多くの場合自覚症状はありません。しかし、脂肪肝の中には炎症を伴って進行する『MASH（代謝異常関連脂肪性肝炎）』という病態があり、放置すると肝硬変や肝がんに進行するリスクがあります。定期的なフォローアップと生活習慣の見直しが大切です。

主な原因

• 肥満・メタボリックシンドローム

• 糖尿病・脂質異常症

• アルコールの過剰摂取

• 栄養バランスの乱れや運動不足

ウイルス性肝炎とは

肝炎ウイルス（主にB型・C型）によって肝臓に慢性的な炎症が起きる病気です。初期は無症状のことが多く、気づかないまま肝硬変や肝がんに進行することもあります。

B型肝炎

• 母子感染・血液感染・性交渉などで感染

• 持続感染の場合、定期的なウイルスマーカー・肝機能検査が必要

C型肝炎

• 血液感染が主な原因

• 過去に輸血や注射器使い回しなどの経験がある方は要注意

• 現在は飲み薬による完治が可能な時代になっています

当院で行う検査

• 血液検査（肝機能・ウイルスマーカー・脂質・糖代謝など）

• 腹部超音波検査（肝臓の形状や脂肪沈着の評価）

• 必要に応じてCT・MRI（提携医療機関で実施）

治療と対応

症状や状態により、次のような治療や管理を行います。

• 脂肪肝・・食事・運動などの生活習慣改善、体重管理

• ウイルス性肝炎・・定期的なモニタリング、抗ウイルス療法

• 必要に応じて肝臓専門医のいる高度医療機関と連携で対応

よくある質問

Q1. 脂肪肝は治りますか？
A1. はい。生活習慣の改善で十分に改善可能です。

Q2. ウイルス性肝炎は完治できますか？
A2. C型肝炎は飲み薬での完治が可能です。B型肝炎はコントロールが可能ですが、定期的な経過観察が必要です。

Q3. 症状がないので放置しても大丈夫ですか？
A3. 自覚症状がないまま進行することが多いため、早期発見と経過観察がとても大切です。

院長より

脂肪肝もウイルス性肝炎も、「自覚症状がないから大丈夫」と思って放置してしまうことが一番のリスクです。

さいとう医院では、消化器内科専門医が一人ひとりの検査データと生活習慣を丁寧に確認し、最適な治療・連携を行っています。

健康診断で肝機能異常を指摘された方も、気軽にご相談ください。早めの対策が、将来の大きな病気を防ぐことにつながります。