糖尿病
「健康診断で血糖値が高いといわれたけど、放っておいても大丈夫…?」
「最近なんとなく疲れやすく、喉が渇く。もしかして糖尿病?」
「薬を飲み始めるのが怖くて、病院に行けない…」
このようなお悩みを抱えている方はいらっしゃいませんか?
糖尿病は、血糖値が慢性的に高くなる生活習慣病のひとつです。放置していると、目・腎臓・神経・心臓・脳などに重い合併症を引き起こすことがあるため、早期の対応がとても重要です。
さいとう医院では、内科・消化器内科・循環器内科の専門医が連携しながら、糖尿病の早期発見・治療・合併症予防に注力しています。
一人ひとりのライフスタイルに合わせた、無理のない継続的な治療を一緒に考えていきましょう。
糖尿病とは?
糖尿病は、インスリンというホルモンの分泌や働きが悪くなり、血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が慢性的に高くなる状態を指します。
長期間血糖値が高いままでいると、全身の血管や臓器にダメージを与えてしまいます。
糖尿病は大きく以下の4つに分類されます。
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1型糖尿病:自己免疫の異常でインスリンが作れなくなる(若年発症が多い)
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2型糖尿病:生活習慣の影響でインスリンの効きが悪くなる(成人に多い)
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妊娠糖尿病:妊娠中に血糖値が高くなる
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その他の特定の原因による糖尿病
日本人の糖尿病の9割以上は、2型糖尿病です。
糖尿病の主な症状
初期には自覚症状がほとんどないことが多いですが、以下のような変化が見られることがあります。
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喉の渇き・水分をよく飲む
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頻尿
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疲れやすい・体がだるい
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体重の減少
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食後に眠くなる
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目がかすむ
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傷の治りが悪い
症状が出た時にはすでに病状が進行している場合もあります。
健康診断での早期発見が非常に重要です。
糖尿病の合併症について
糖尿病が長く続くと、血管がダメージを受け、次のような合併症を引き起こすことがあります。
三大合併症
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糖尿病網膜症:失明の原因に
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糖尿病腎症:腎不全となり透析が必要になることも
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糖尿病神経障害:手足のしびれ、痛み、感覚の異常など
その他の合併症
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心筋梗塞・脳卒中(動脈硬化による)
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足の壊疽(えそ)や切断リスクの上昇
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感染症への抵抗力低下
これらの合併症は**「ある日突然起こる」**のではなく、日々の血糖管理の積み重ねで予防可能です。
さいとう医院での診療の流れ
1. 初診時の問診・診察
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健診結果の確認(血糖値・HbA1cなど)
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症状や生活習慣のヒアリング
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家族歴の確認(遺伝の影響も大きい疾患です)
2. 必要な検査
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血液検査(空腹時血糖・HbA1c・腎機能など)
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尿検査(糖・蛋白・微量アルブミン)
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合併症チェック(眼科紹介、心電図・エコーなど)
3. 治療方針のご提案
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軽度の場合は食事療法・運動療法から
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数値が高い場合は**内服薬(経口血糖降下薬)**の開始
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状態に応じて、インスリン注射やGLP-1受容体作動薬も使用
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定期的な血糖チェックと経過観察
当院では、その方にとって“続けやすい治療”を一緒に考えることを大切にしています。
糖尿病の治療薬について
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メトホルミン:インスリンの効きをよくする
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DPP-4阻害薬:インスリン分泌を助ける
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SGLT2阻害薬:尿に糖を排出して血糖を下げる
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GLP-1作動薬:食欲を抑える注射薬
近年は、心臓・腎臓への保護効果もある新しい薬が増えています。
薬の選び方は、合併症の有無や生活背景を踏まえてご提案します。
よくある質問
Q1. 糖尿病と診断されたら、一生薬を飲み続けなければなりませんか?
A1. 状態によっては、**生活習慣の改善だけでコントロールできることもあります。**一度始めた薬でも、改善すれば減薬・中止も可能です。
Q2. 血糖値が高いだけで何も症状がないのですが、治療すべきですか?
A2. はい、**無症状でも血糖値が高ければ合併症リスクが高くなります。**症状が出る前にしっかりと治療を始めることが大切です。
Q3. 毎日注射が必要ですか?
A3. すべての方が注射をするわけではありません。食事療法・内服薬のみでコントロールできる方もたくさんいらっしゃいます。
Q4. 食事はどう気をつければよいですか?
A4. 糖質の取りすぎを避け、野菜やたんぱく質をバランスよく摂ることが大切です。必要な方には、栄養指導のご案内も可能です。
院長より
糖尿病は、**「早めに気づいて、正しく治療を始めれば、一生元気に過ごすことができる病気」**です。
私たち「さいとう医院」では、患者さん一人ひとりの生活に寄り添いながら、無理なく、しっかりと糖尿病の治療を続けられるようサポートしています。
健診で指摘された方、過去に治療を中断してしまった方、今の治療が自分に合っていないと感じる方も、ぜひ一度ご相談ください。
