いびきが大きい、昼間に強い眠気がある

「家族にいびきがうるさいと注意される…」
「朝起きてもスッキリせず、昼間に強い眠気がある」
「車の運転中に意識がぼんやりしてしまった」
「夜中に息が止まっていると指摘されたことがある」

このような症状に心当たりがある方は、**睡眠時無呼吸症候群（SAS）**の可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に何度も呼吸が止まったり浅くなったりする病気で、放置すると高血圧や糖尿病、心筋梗塞、脳卒中などの生活習慣病のリスクが高まるとされています。
また、交通事故や労働災害の原因となることもあり、命に関わる問題にもつながりかねません。

さいとう医院では、睡眠時無呼吸症候群の初期評価から在宅検査、専門機関との連携までサポートしております。
「ただのいびきだと思っていた」という方も、一度ご相談ください。

睡眠時無呼吸症候群（SAS）とは？

睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に呼吸が止まる、または浅くなる状態が断続的に繰り返される病気です。
このため、脳や身体が十分な酸素を受け取れず、睡眠の質が低下してしまいます。

SASには主に2つのタイプがあります。

閉塞性睡眠時無呼吸（OSA）：のどの空気の通り道（上気道）が塞がることで呼吸が止まる。多くの人がこのタイプです。
中枢性睡眠時無呼吸（CSA）：脳からの呼吸指令が一時的に止まってしまうタイプ。心不全や脳疾患に関連します。

主な症状と気になるサイン

以下のような症状がある方は、SASの可能性が高いと考えられます。

いびきが大きく、途切れがち
寝ている間に「息が止まっている」と指摘される
朝起きたときに頭痛がある
口が乾いている
日中に強い眠気がある
集中力が続かない
居眠り運転をしたことがある
勤務中にウトウトしてしまう
夜間にトイレに何度も起きる

自覚症状が少ない場合もあるため、ご家族からの指摘がきっかけとなることもよくあります。

睡眠時無呼吸が引き起こすリスク

呼吸が止まることで血液中の酸素が低下し、以下のような合併症を引き起こす可能性があります。

高血圧
糖尿病
心筋梗塞
脳梗塞
不整脈
認知機能低下
うつ症状
交通事故・労災事故　など

たかがいびきと思わず、将来的な健康リスクとしっかり向き合うことが大切です。

当院での対応と検査の流れ

さいとう医院では、以下のような流れで診療を進めています。

1. 問診・診察

睡眠中の様子（いびき・無呼吸・体動）
日中の眠気の有無
ご家族の観察情報なども参考にします

2. 自宅でできる簡易睡眠検査（簡易PSG）

当院では自宅でできる「簡易睡眠ポリグラフィー」検査機器の貸し出しを行っています。
鼻の呼吸や酸素飽和度、いびき、体動などを測定し、SASの有無や重症度を評価します。

3. 結果説明・治療提案

検査結果をふまえ、必要に応じて次のような治療を提案いたします。

CPAP療法（持続陽圧呼吸療法）
　専用の機器を使って気道を広げ、睡眠中の無呼吸を防ぎます。
マウスピース（口腔内装置）治療
　軽度〜中等度の方やCPAPが合わない方に使用。
生活習慣の改善
　体重減少、禁酒・禁煙、睡眠姿勢の工夫などを指導します。
必要に応じて耳鼻科や睡眠専門クリニックとの連携も行っています。

よくある質問

Q1. 簡易検査は自宅でもできますか？

A1. はい、専用の機器をお渡しし、ご自宅で一晩装着していただくだけで検査が可能です。痛みもなく、負担が少ない検査です。

Q2. いびきだけでも検査した方がいいですか？

A2. いびきが大きく、途中で呼吸が止まるようなことがあれば、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。ご心配な方はご相談ください。

Q3. CPAPは一生使わなければいけませんか？

A3. 必ずしもそうではありません。体重減少や生活改善により中止できるケースもあります。定期的に再評価を行いながら、適切な治療を継続します。

Q4. 保険は使えますか？

A4. 検査も治療（CPAP・マウスピース）も、医師が必要と判断した場合は健康保険の適用となります。

院長より

いびきや眠気は一見すると“ささいな悩み”に思えるかもしれません。
しかしその裏には、命に関わる病気が隠れている場合もあるのです。

さいとう医院では、睡眠と呼吸の質の改善を通じて、患者さんの健康寿命を守るサポートをしています。
検査もご自宅で気軽に行える体制を整えていますので、「ちょっと気になる」くらいでも大歓迎です。

まずはお気軽にご相談ください。